「魔改造の夜」の改造品ってどうやってできたの?
2020年にNHK BSプレミアムで放送され、巷でちょっと話題になった改造番組「魔改造の夜」。番組を観てものづくりに興味をもったみなさんに、H野製作所がどんな風にものを作っていったのかをご紹介します。
*ものづくりが好きな大きなお友達には物足りない内容になっているので、お気を付けください。
①アイデアを頭の中から外に出す
「こんがり焼けたパンをできるだけ高く飛ばしなさい。」「ワンチャンをめっちゃ速く25m走らせなさい。」というゲームに参加することになったH野製作所のメンバーは、最初に「こんな風にやったらいいかな?」というアイデアを、簡単な絵にしました。
②外に出したアイデアをカタチにしてみる
アイデアをイラストなどで表現したら、まずはカタチにしてみる。それも「最終的にこうしたい」というカタチを作り上げるのではなく、「大体こんな感じの仕組み」という「動く仕組み」を、自分がもっているものや身近にあるものを使いながらカタチにします。また、実際はその通りにならなくても「大体これくらいの記録を出せそう」という目安も立てます。
③カタチにしたもので実験をする
「動く仕組み」をカタチにしたもので実験をします。実験をする時はまわりの人の協力や承諾が必要な場合もあるので、予めお願いしておくことが重要。
④実験をする、結果を見直す、改善する、を繰り返す。実験の記録は忘れずに。
実験をした結果をもとに、「もっと良くなるアイデア」を考えて実験を繰り返します。どんな変化を加え、結果がどうであったかをメモをとって記録をしておくことも重要です。そして、思いっきりやってみて「ここまでが限界」というのが分かるのも重要な事だったりします。
⑤いろんな角度で考える
トースターの改造メンバーは、トーストを高く飛ばす仕組みだけでなく、食パンそのものや焼け具合で結果が変わる可能性も考えて、食パンの種類や焼き時間を変更しながら実験を行っていました。こうした経験が、「トースター高跳び」本番の試合で役に立ったのでした。
⑥期待した結果が出なくてもめげない
想定外のことが起きるのは当たり前、くらいの気持ちでメンバーは積極的に実験を続けました。H野製作所は、シミュレーションよりも実際に作ることにかけた時間の方が長く、どんどん失敗して改善していったのでした。
⑦自分で調べる+アドバイスをもらう
ものをつくっていると壁に当たります。自分で調べることはもちろん、自分(達)の知らないことを、知っている人にアドバイスをもらいながらつくっていきました。
⑧最終的にカタチにする内容がハッキリしたら、精度を高める
実験を繰り替し、色々な人にアドバイスをもらって「ほぼこれで行ける」となってから、よりよい結果を出すために「もの」の精度を上げていきました。
⑨いろいろな人の意見を聞いてみる。得意な人がいたら、頼ってみる。
意見をくれる人がもっている得意分野や興味から、思ってもみなかったアドバイスがもらえたり協力をしてくれることもあります。その結果、さらに良いものができたしります。
⑩そして、完成
こんな風にしてH野製作所の改造品たちはできあがったのでした。ものづくりは、カタチになるまでの試行錯誤も楽しいので、(やってる途中は苦しかったりしますが、終わったときが最高)、手を動かしてカタチにすることの楽しさが一人でも多くの方に伝わるとうれしいです。
おわり
おまけ:仲間が増えるともっと楽しい
今回の「魔改造の夜」は、テーマがあり、記録を競い合うものでした。本番ではライバルだった人たちと、大会後にお互いにつくったものを話し合うことも最高に楽しかったのでした。