金曜日, 5月 3, 2024
ぴょんぴょんサトルゴ

【4】「私、つかれないのよ。」~サトルゴ母インタビュー③~ ぴょんぴょん サトルゴ Vol.1~

エシカル男子のやさしく、逞しい物語

身長180cm超、パンプアップに余念のない、うさぎ(ラビット)のハートを持つ漢、サトルゴ。H野製作所に20年間身を置きつつ、キャリアの節目に大学院に行き、SDGs案件を推進するアツいハートと大胸筋を持つスナイパーサトルゴが、今日も行く!

自分で手を動かして、良いものをつくり続ける。言うは易し、行うは難しを実践する、墨田区でお弁当屋さんを起業したサトルゴのお母さん。
毎日完売が納得の品質のお弁当をつくり続ける力の源泉は何か。もはや、サトルゴの記事ではなくなりつつありますが、インタビューを続けます!

その後、編集者Mは3日連続でサトルゴ母のお店のお弁当を注文した。
こちらは人気の煮込みハンバーグ(もちろんソースも手づくり)

M  公私にわたって長年料理なさる中で「大変だと思ったことはない」、とのことだったんですが、片倉先生って本当にお元気ですよね。

片倉先生の娘さんそうなんですよ!私が「つかれた~って」って言っても、「全然大丈夫よ~っ」って感じで、つかれていないんです。だから、私が弱音を吐けなくて困っちゃうんです(笑)

片倉先生今日も帰ってから、ご飯をつくります。

M  つかれないコツってあるのでしょうか?

片倉先生私昔ね、(勤め先の)職員会で「精神力ってすごく大事だ」って、「体力より精神力が勝る」っていう事を言って怒られちゃったことがあるんです(笑)

M  確かに、誤解を招きかねないかもしれませんね(笑)

片倉先生私、大変ってことが無いんです。職場で働いている時も、どんなに急な依頼があっても「出来ません」って言ったことがないんですよ。

M  それはすごい。自分だったら仮に急な依頼を受けたとしても、その後で「大変だ~っ!」って、言ってしまうと思います。どういう気持ちで状況を乗り越えるんですか?

片倉先生あんまり考えないねぇ(笑)

M  乗り越えるコツは、あまり考えない(笑)

片倉先生依頼されてどこかに行ったとしたら、「うれしい!着いた!」っていう感じ。

M  何でも楽しむことができるというか、好奇心が強い、といった感じですか?

片倉先生好奇心はそんなに無いけれど、その場で見たり聞いたりした事に「そうなんだ~」とか「こうなんだ~」と関心したり、驚いたり。

M  先程の「大変と思わない」の話でいうと、「大変」や「しんどい」という状況を「楽しい」とか「面白い」という見方に置き換えている、という感じでしょうか?それとも「大変だ」という発想そのものが無いのでしょうか。

片倉先生何かあっても「絶対に糸口がある」「必ず誰かが助けてくれる」という感じですね。それには確信があります。

M  それで、実際に何とかなってきたと。

片倉先生そうそう。49年間働いてきた中で色々なことがあっても、何とかなってきた。起こったことは、自分に必要なことだって思っているんです。自分をもっと強くするためだったり、良くするためだったり。

M  そういう心持ちだと、焦らないですね。

片倉先生うん。焦らない。

M  だから色んな事に挑戦できる、と。

片倉先生仕事で十数年間、年に一度、1ヶ月間くらいキャンプに行っていたりもしましたしね。家庭を置いて。

M  (想像を遥かに超えてきた。)

片倉先生軽井沢にある養護施設の敷地で行うキャンプで、子ども達に食事を作っていたんです。最終日には、お母さんたちと一緒に、その年に保育園を卒園する子ども達にフルコースのディナーを出していました。

M  キャンプ場で5~6歳の子ども達にお祝いでフルコース!ステキすぎますね。でも、洗うお皿の量が膨大になったのでは?

片倉先生そうそう、何百枚というお皿を用意して。面白いんだこれがまた(笑)

M  大変そうですけど、本当に楽しそうです。キャンプの期間中はずっと現地に?

片倉先生サーっと家に帰って、食事の献立を考えて食材の注文をしたら、またすぐに戻って。そうするとキャンプ場に「お母さ~ん、お蕎麦のお汁の場所はドコ?」と子ども達から電話がかかってきたり。

片倉先生の娘さんその頃の逸話も色々ありますよ(笑)

片倉先生(サトルゴと妹さんが)7つ違いの兄妹だし、その頃、お兄ちゃん恐かったよね、きっと。

M  背も高いし本気で野球をやっていたと聞きました。学生時代の迫力、すごそうですね。

片倉先生でも、私に逆らったことはないのよ。

M  片倉さん(サトルゴ)は、当時トンガっていたんでしょうか。

片倉先生高校生くらいの頃、バイクを買いたいって言われたことがあったんだけど、納得いくまで三日三晩話し合って。

M  諦めてもらったんですね。

片倉先生まぁ、壁に穴が開いていたこともあったけどね(笑)

M  (やっぱりパワーがすごい)

片倉先生思春期だったしモヤモヤした気持ちがあったんだろうねぇ。

サトルゴ母のどんなことがあっても乗り越えるマインドは、起業家そのもの。精神論が疎まれがちな風潮もありますが、経験者から語られる言葉の重みは流石の一言。大きく物事を見て焦らない心持ちって大切ですね。たとえ、家の壁に穴が開いても。

(つづく)