【4】「私、つかれないのよ。」~サトルゴ母インタビュー③~ ぴょんぴょん サトルゴ Vol.1~
エシカル男子のやさしく、逞しい物語
身長180cm超、パンプアップに余念のない、うさぎ(ラビット)のハートを持つ漢、サトルゴ。H野製作所に20年間身を置きつつ、キャリアの節目に大学院に行き、SDGs案件を推進するアツいハートと大胸筋を持つスナイパーサトルゴが、今日も行く!
自分で手を動かして、良いものをつくり続ける。言うは易し、行うは難しを実践する、墨田区でお弁当屋さんを起業したサトルゴのお母さん。
毎日完売が納得の品質のお弁当をつくり続ける力の源泉は何か。もはや、サトルゴの記事ではなくなりつつありますが、インタビューを続けます!
M 公私にわたって長年料理なさる中で「大変だと思ったことはない」、とのことだったんですが、片倉先生って本当にお元気ですよね。
そうなんですよ!私が「つかれた~って」って言っても、「全然大丈夫よ~っ」って感じで、つかれていないんです。だから、私が弱音を吐けなくて困っちゃうんです(笑)
今日も帰ってから、ご飯をつくります。
M つかれないコツってあるのでしょうか?
私昔ね、(勤め先の)職員会で「精神力ってすごく大事だ」って、「体力より精神力が勝る」っていう事を言って怒られちゃったことがあるんです(笑)
M 確かに、誤解を招きかねないかもしれませんね(笑)
私、大変ってことが無いんです。職場で働いている時も、どんなに急な依頼があっても「出来ません」って言ったことがないんですよ。
M それはすごい。自分だったら仮に急な依頼を受けたとしても、その後で「大変だ~っ!」って、言ってしまうと思います。どういう気持ちで状況を乗り越えるんですか?
あんまり考えないねぇ(笑)
M 乗り越えるコツは、あまり考えない(笑)
依頼されてどこかに行ったとしたら、「うれしい!着いた!」っていう感じ。
M 何でも楽しむことができるというか、好奇心が強い、といった感じですか?
好奇心はそんなに無いけれど、その場で見たり聞いたりした事に「そうなんだ~」とか「こうなんだ~」と関心したり、驚いたり。
M 先程の「大変と思わない」の話でいうと、「大変」や「しんどい」という状況を「楽しい」とか「面白い」という見方に置き換えている、という感じでしょうか?それとも「大変だ」という発想そのものが無いのでしょうか。
何かあっても「絶対に糸口がある」「必ず誰かが助けてくれる」という感じですね。それには確信があります。
M それで、実際に何とかなってきたと。
そうそう。49年間働いてきた中で色々なことがあっても、何とかなってきた。起こったことは、自分に必要なことだって思っているんです。自分をもっと強くするためだったり、良くするためだったり。
M そういう心持ちだと、焦らないですね。
うん。焦らない。
M だから色んな事に挑戦できる、と。
仕事で十数年間、年に一度、1ヶ月間くらいキャンプに行っていたりもしましたしね。家庭を置いて。
M (想像を遥かに超えてきた。)
軽井沢にある養護施設の敷地で行うキャンプで、子ども達に食事を作っていたんです。最終日には、お母さんたちと一緒に、その年に保育園を卒園する子ども達にフルコースのディナーを出していました。
M キャンプ場で5~6歳の子ども達にお祝いでフルコース!ステキすぎますね。でも、洗うお皿の量が膨大になったのでは?
そうそう、何百枚というお皿を用意して。面白いんだこれがまた(笑)
M 大変そうですけど、本当に楽しそうです。キャンプの期間中はずっと現地に?
サーっと家に帰って、食事の献立を考えて食材の注文をしたら、またすぐに戻って。そうするとキャンプ場に「お母さ~ん、お蕎麦のお汁の場所はドコ?」と子ども達から電話がかかってきたり。
その頃の逸話も色々ありますよ(笑)
(サトルゴと妹さんが)7つ違いの兄妹だし、その頃、お兄ちゃん恐かったよね、きっと。
M 背も高いし本気で野球をやっていたと聞きました。学生時代の迫力、すごそうですね。
でも、私に逆らったことはないのよ。
M 片倉さん(サトルゴ)は、当時トンガっていたんでしょうか。
高校生くらいの頃、バイクを買いたいって言われたことがあったんだけど、納得いくまで三日三晩話し合って。
M 諦めてもらったんですね。
まぁ、壁に穴が開いていたこともあったけどね(笑)
M (やっぱりパワーがすごい)
思春期だったしモヤモヤした気持ちがあったんだろうねぇ。
サトルゴ母のどんなことがあっても乗り越えるマインドは、起業家そのもの。精神論が疎まれがちな風潮もありますが、経験者から語られる言葉の重みは流石の一言。大きく物事を見て焦らない心持ちって大切ですね。たとえ、家の壁に穴が開いても。
(つづく)