【3】「相手を思い浮かべながら、味を作っていく」~サトルゴ母インタビュー②~ ぴょんぴょん サトルゴ Vol.1~
エシカル男子のやさしく、逞しい物語
身長180cm超、パンプアップに余念のない、うさぎ(ラビット)のハートを持つ漢、サトルゴ。H野製作所に20年間身を置きつつ、キャリアの節目に大学院に行き、SDGs案件を推進するアツいハートと大胸筋を持つスナイパーサトルゴが、今日も行く!
サトルゴ本人そっちのけで、75歳でお弁当屋さんを始めたサトルゴのお母さんへのインタビュー。49年間「人の心を大切にした食事の提供」を実践してきた料理人の心意気に感動し、ついつい長くなってしまったインタビュー。片倉先生の娘さん(サトルゴの妹さん)を交えてお話はまだまだ続きます。
M お仕事で食を通したコミュニケーションをガシガシ実践してきた片倉先生ですが、仕事でも料理してお家でも料理をするのは大変じゃなかったですか?
大変だと思ったことはなかったですね。そういうものだと思っていたんですよ。家に帰るのが21時とか22時くらいになってしまっても、料理していましたね。
私、結婚して家を出るまで冷凍食品にこんなに種類があるって知らなかったんですよ。母は絶対作ってくれていて。
M 家でも手を抜かないとは!仕事で凄い経験値を積んでいるので、レシピも頭に入っているから、サクサクできるとか?
ううん、適当(笑)。私は感覚人間なの。あと、美味しいものはその場でつくっていくものだ、って思っているの。
M どういうことですか?
この人が食べるんだったらどういう味なのかな、とか、美味しいってどういう感じになるのか、っていうのを自分で考えて味をつくっていくんですよ。
M お話を聞けば聞くほど職人魂を感じます。給食だと栄養バランスの計算も必要ですよね?
それも自分で考えましたね。基準はあるのですが、「葉野菜だと実際茹でたらどのくらいの量になるの?これじゃ足りないんじゃないかな?」とかその逆に「これは食べられる量じゃないな」とか。そういうのも自分で調べながら試していましたね。
M データに頼りすぎず自分で試す心意気は、ものづくりでも良い設計者や職人の条件だと思っているので片倉先生にも通じるものを感じます。献立はいつ考えているんですか?
寝ながらでも考えることはありますよ(笑)。段取りも一緒に考えていて。前日に準備をしたり。
M (プロフェッショナル!)仕入れもご自身でなさっているんですか?
母、自転車乗れないから、いつもカートを押してすごい歩いて買いに行っているんですよ。
M ご自身で買い出しにいかれているんですか。
仕入れ先は選んでいて。お値打ちで新鮮なお野菜、それと、お肉とお魚は特にイイものじゃないといけないから、チャンとしたものを買いたくて。
M (このこだわり、世界中に伝われ!)
でも、お魚屋さんは難しくて「ココ!」というお店が中々見つからなくて…。本当は魚料理も増やしたいんだけどね。秋刀魚の甘露煮とか、3時間くらい煮てつくったりするんですよ。
M これはよいお魚屋さんを募集するしかありませんね!
(つづく)